小ぶりの碗の内と外に多くの人物、特に働く様々な人々が描かれています。特に、内側には無数の形の異なる割取の中に人々が描かれています。北山は金沢細字を書したので、人物も細かに描けたようです。興味深い図案です。
サイズ;口径 約7.3㎝ 高さ 約4.8㎝
九谷庄三などが周囲の農村風景をモチーフにしたように、高橋北山は金沢の人々、あるいは職人、人々の働いている姿を唐人に置き換えて碗の内側に描いたようです。
碗の外側にはお供を伴いながら散策している三様の人物が描かれ、その人物と一緒にごつごつした岩と大きな松が細かな運筆で描かれています。
銘は「九谷/北山堂」と書き入れられています。